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YVR 島から見たり聴いたり

トロント生活40余年の後に西海岸
ブリティッシュ・コロンビア州の州都
ビクトリア市に国内移住。
新たな街からの生のニュースを
バンクーバー発行の日本語誌
「バンクーバー新報」に2017年より新連載。
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人としての礼節

 

 

 

おもてなし・気配り」という言葉に象徴されるように、日本人は相手の心をそれとなく読みとり、丁寧なお付き合いすることに掛けては、世界のどの国の人々よりも長けている、と思う。と言うより、思いたいと最近しきりに考える

 

私は物書きと言う仕事柄、見ず知らずの人と接することがいまだに多い。日本からいらした方からお話を伺うとなれば、相手に関する最新情報は欠かせないが、有難いことにGoogleを利用すれば大体のサーチは出来る。

 

身内の話に敬語

そんな折り、各界の有名人などがインタビューされているプログラムに出会ったりして驚くのは、身内の話に敬語を使ってしまう若い人が多いことだ。「えっ?!」と耳を疑うが、本人がふと照れたような仕草をするのはいい方で、全く気が付かないご仁も多い。

 

日本語学習で一番難しいのは敬語と言うのは良く知られているが、こちらに暮らす日本人の中にも敬語はおろか「日本語が駄目になった」とおっしゃる方がかなりいる。そんな人の言い訳は「日本人との付き合いが少ないので・・・」である。

 

「自分はカナダ社会にどっぷりと浸かっているから」と言いたげだが、では英語がバッチリかと言えばそれも頼りないこともある。一般的に言って英語がしっかりした人は、日本語の維持も怠りないと見受ける。

 

それはまたメールのやり取りでも同じで、日本からの移住者だからと日本語でメールを出しても返事のない人の多い事!そんなお歳と見えない方でも「日本語の文章がもう書けない・・・」とか。解読できるなら英語で返事を下さればいいのにと思うが、それも億劫のようだ。

 

お礼のメール

最近当地の大学で行われた某コンフェレンスに、東京にある二つの超有名大学から招聘された教授夫妻が来られ、研究課題を発表された。

 

お話しをするとカナダの日系移民史は全くご存知ないとのこと。「それはならじ!」と早速訳本『希望の国カナダ、夢に懸け海を渡った移民たち』を贈呈し、コンフェレンスは続行していたが、2時間程なら抜けられると言う日を選び、昔日系移民と縁のあった場所を車でご案内した。

 

しかし連れ回されただけでは、後から訳本を読んで頂いても分かるまいと思い、廻るスケジュールに沿って本の何ページを見れば詳細が書かれているかをまとめてお渡しもした。

 

すでに日本に帰られて一ヶ月余り。どちらの教授からもお礼のメール一本送られて来ない。ドライブ終了後に“日本手拭い” を一枚頂き、それが唯一お連れした証となった。

 

もとより美辞麗句の謝辞など期待しない。だが帰国してから一言お礼のメールを出すのが、洋の東西を問わず基本的な礼儀であり、カナダ人でもきちんとした人はやっている。

 

超有名な大学教授夫妻でさえも事ほど左様なら、そこから巣立つ最近の若者に、敬語だ、礼儀だ、を求めるのは土台無理と言うものかも知れない。

 

心に冷風が流れる・・・。

 

もう一つ腑に落ちないのは、日本に進出している外国の出先機関に勤める日本人の「暖簾に腕押し」の対応である。窓口の方に丁寧なメールを何度も送り、外国人の上司にも礼を尽くした英語のプロポーザルを送ってもナシのツブテ。業を煮やし国際電話をすると、電話を持ってお辞儀をしているのが分かるほど「すみません」「ゴメンなさい」を連発。しかしその後もまた何の連絡もない。

 

ただ「YesNo」のご返事を待っているに過ぎないのに・・・。もちろん日本人ばかりではなく、外国から派遣されている上司が怠慢なこともありうるが・・・。

 

これ等はほんの一例に過ぎないが、「おもてなし・気配り」が言葉だけ先行し、きちんとしたメール一本書くことが出来ない日本人、また「おもてなし・気配り」を逆手に取って、日本人を甘く見ているとしか思えない外国からのビジネスピープル・・・。

 

心に冷風が流れる・・・。

 

       

           過ぎ行く夏・・・、ベランダの花を水に浮かべて名残りを惜しむ

                                               

 

 

 

 

 

 

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