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バンクーバー島から見たり聴いたり

トロント生活40余年の後に西海岸
ブリティッシュ・コロンビア州の首都
ビクトリア市に国内移住。
新たな街からの生のニュースを
バンクーバー発行の日本語誌
「バンクーバー新報」に2017年より新連載。
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Toronto での講演会

「希望の国カナダ・・・、夢に懸け 海を渡った移民たち」(Gateway to Promise)をお披露目

   

  三年半振りのトロントであった。

 まだ印刷の匂いがするほどの刷り上がったばかりの翻訳本「希望の国カナダ・・・、夢に懸け 海を渡った移民たち」(Gateway to Promise)を引っ提げて、西海岸から始まったカナダ日系史を紹介するため私は9月初旬にビクトリアを発った。

 

  40余年過ごした第二の故郷とも言えるトロントは、「異民族融合の街」の別名に恥じない賑やかさが一層際立ち、TIFF(トロント国際映画祭)の開催中だったこともあり、街の中心に出るとふと目まいを起こしそうなほど活気に満ちていた。

 

 

ガラスのビルが立ち並ぶトロントのダウンタウンの風景

 

  それは予想していたことではあった。だが海に囲まれたこの穏やかなバンクバー島の、州都市とは言え、決して慌てない街の流れに慣れつつある者には、時にひどく疲れを感じたことも事実だった。

 

 翻訳本の紹介や経緯は、当紙(バンクバー新報) の8月17日号にご紹介頂いた通りで、ボランティアの翻訳者や各方面でお手伝い下さった人々20人程と共に、二年の歳月を掛け仕上げたものである。

 

 すでに英語の原本は5年前の2012年に上梓されながら、日系カナダ人、戦後移住者の人口が一番多いトロント方面では、全くと言ってよいほど知られていなかったのだ。

 

 私が知る限りでは、著者自身が足で歩きこれ程詳細な情報を集めた日系史本は他にないと言っても過言でないことを知り、「是非日本語の読者に」と思い翻訳プロジェクトを立ち上げたのである。

 

 400頁にものぼる分厚い原本は、例え英語を母語とする人々でも、完読する何らかの理由がない限り手に取って読み込むにはかなりの時間が掛かる。

 

 まして日本語を第一言語とする人々には、英語の読み書きに不自由がないとしても、余程強い目的意志がなければ「読んでみようか・・・」と思えないのは当然と言えよう。

 

印刷屋から届いた時の箱に入った訳本

 

 だが後者の人々には、和訳本があれば最初はパラパラと目を通し斜め読みをしながらも、気になったカ所を行きつ戻りつしながら日系史を学ぶことは容易である。

 

 果たして今回トロントの日系文化会館における二回(9月6日、9月9日)に渡るブック・セッションでは、各80〜90人もの参加者があり、日系人はもとより(英語の原本も2017版を再上梓)、日本語を母語とする戦後移住者の間で非常にポジティブに受け入れられた。「この本を読んでもっとカナダの日系史を勉強したい」との声が多く寄せられたのは本当に嬉しかった。

 

Book

トロント日系日系文化会館(JCCC)で訳本を紹介する筆者

 

会場風景

 

Book

お手伝い下さった友人たちが講演会の入り口で訳本販売

 

JCCCの講演会場で

 

  中には「日系シニア(一世、二世の方)の方々がたくさん会場にいらっしゃったのですが、ほとんど日本語が聞こえてこず戦争の爪痕をこんな所で感じました。と同時に、カナダでの日本文化、日本語の継承は戦後の移民である私たちに掛かっていると思い、子どもへの日本語教育により力を入れたいと思います」との意見も聞かれ、思わぬ波紋もあることに驚いた。

 

トロントの翻訳組2人と筆者(中央)

 

 多くの方々のお力を借り、二年にわたる翻訳プロジェクトが無事に終わったことに感謝するとともに、この本を一度手に取り分厚い本自体(440頁‐約800g)と、その内容の重さを体感して頂きたいと熱望している。

 

講演後にJJCCの入り口で

 

お手製の大福も含め、見事なスナックが並んだ会場

 

バンクーバー方面では日系プレースの本屋で英語原本、翻訳本共に購入可能。各$29.95cad(Tax込)

またはメールK-m-s@post.comを頂ければ郵送料別で送付可能。

 

 

             〜*〜*〜

 


トロント滞在中に永年のお付き合いのある友人たちが開いて下さったパーティーで嬉しいケーキが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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